今回は図形の塗り潰しをしたい!です。塗り潰し=ハッチングすると言うことになりますが、結構癖があります。慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
気をつける事は、図形は必ず閉じたものを使う。目に見えなくてもすこーし隙間が空いてたりすると全面塗り潰しになったりします。
後はクリックする場所を間違えないって 事でしょうか。では説明していきますね。
AutoCADの「HATCH(ハッチング)」コマンドは、閉じた領域を斜線や模様、色で塗りつぶす機能です。図面の見やすさを劇的に向上させます。
コマンドの起動方法
以下の方法で呼び出せます。
キーボード:【 H 】 と入力 → Enter
リボン:ホームタブ → 作成パネル → 「ハッチング」アイコンをクリック
起動すると上部に「ハッチング作成」コンテキストタブが表示され、「パターン」「尺度」「角度」などの設定ができます。
基本的な使い方(3ステップ)
事前準備:四角や円など完全に閉じた図形を作成
1. ハッチングコマンド起動
【 H 】 と入力 → Enter 。パターン一覧から「ANSI31」(斜線)などを選択。
2. 塗りつぶしたい領域にカーソル 閉じた図形の内側に持っていくとプレビュー(模様)が表示。OKなら左クリック。
3. Enter で確定
複数領域をクリック後、Enter。ハッチングが完成!
例:部屋の四角形内 → カーソル当て → クリック → Enter で斜線塗り完成。
設定の調整方法
ハッチング作成中・編集時に調整: パターン:斜線「ANSI31」、点「AR-CONC」などドロップダウンで選択。
塗りつぶしは「SOLID」
パターンの尺度(スケール):模様の粗さ。1.0(標準)、2.0(粗く)、0.5(細かく)
パターンの角度:斜線の向き。0(水平)、45(斜め)、90(垂直)
色:プロパティから「ByLayer」または特定色(壁:灰、床:黄など)
既存ハッチングの編集
1. ハッチングをクリック → 「ハッチングエディタ」タブ表示
2. パターン・尺度・角度・色を自由に変更 → Enter で反映
3. 削除:選択 → Deleteキー
よくある困りごとと対処
プレビューが出ない → 図形に隙間。
拡大確認 → 線をつなぐ(JOIN/PEDIT)→ 再実行
模様が見えない → 尺度が極端。「1.0」標準で試す
ハッチングがはみ出る → 境界が不完全。ポリラインで閉域作成(PEDIT→閉じる)
間違えた → Ctrl+Z、またはEscでキャンセル F3スナップOFF推奨(自由クリックしやすく)。
練習メニュー
1. 四角作成 → 【 H 】→ ANSI31 → 内側クリック → Enter
2. 尺度0.5・2.0で細密・粗を変えて比較
3. SOLIDでベタ塗り → 色変更(赤→青)
4. 複数部屋 → 部屋ごとにパターン違い(木:AR-WOOD、コンクリ:AR-CONC)
実務での活用例
建築:居室(白斜線)、壁(灰ベタ)、床(黄点)
機械:切断面(黒ベタ)、鉄(細斜線)、樹脂(粗斜線)
内装:フローリング(木目)、絨毯(密集点)
コツ:閉じたポリライン+ハッチングで、後編集も簡単。
作図→JOINで閉じる→HATCHの流れを習慣にすると上手くできるようになります。
ハッチングを覚えると素人図面からプロ図面へ大変身します!パターン保存(Hatchパレット)も活用してみてくださいね。


